参加者の熱気が増す研修をデザインする方法

上場企業のグループ会社で

続きの研修を実施してきました。

今回は目的目標の話と

コーチングのトレーニング。

今回もオブザーブ参加してくれた

養成講座卒業生の方がレポートを

書いて下さっていますので

共有したいと思います。

まずは読んでみてください。


KOZOさんの

「自走する組織づくり」研修

オブザーブ第二弾。

部長ゲームから始まる目的目標の話と

コーチングがその内容です。

今回はフル参加して

午後のコーチングトレーニングの

パートまで見届けました。

午前中の部長ゲーム

目的目標に関するパートは

質問が少なく、

なんとなく熱量が低い感じ。

昼休みにKOZOさんに感想を伝えると、

「自己表現が低いんだと思うよ」

というコメント。

質問が出やすい構造を作るには?と質問すると、

ちょっと笑いが出るような

進行で安心感のある空気感を作る

というお答えでした。

その瞬間は後半に突然現れました。

午後、

コーチングトレーニングのパートで、

デモセッションをきっかけに、

なんだか熱量低いな~と思っていた

グループから質問が続出。

さすがの見立てです。

浅はかだったと、恥じ入りました。。

午後は質問がどんどん増え、

会場の室温も上がった感じです。

「熱量が上がらないところを

無理に上げようとしない。

上がっているところに

相対しているうちに熱量は伝播する」

KOZOさんの予言通りです。

レクチャーの部分は

ペースが速い感じがしたけれど、

これも研修をいくらか受けていて、

ある程度の知識がある人たちだからこそ。

研修の経験が少なかったりすれば

もっとペースは落とすそう。

質問にも答えるタイミングがある

ということも学びました。

個人の目標と組織の目標が

ずれているときは?という質問に、

そもそも目的目標を合わせることが

前提なのにな、と思いましたが、

KOZOさんはその場ですぐに

答えなかったのです。

なんでだろう?

と思っていたのですが、

後で聞くとその答えは

コーチングをやる前に答えても

伝わらないから。

その段階ではまだコーチングの

GROWモデルの話をしていなかった。

この話をしてもなお同じ質問が出たら

(目的目標の理解ができていないので)

答えていた、とのこと。

質問に答えるのにも順番がある。

すぐに答えないのもあり。

研修の組み立て、質問への回答にも

一つ一つ意図があり、

答えるべき順番がある。

「モヤモヤがあると質問が出てくる」

あえてモヤモヤさせることで、

質問が生まれ、学びは加速する、

会場の熱量は上がる。

そんな瞬間を垣間見た気がします。

「本音で話してくれないときはどうしたらいいですか?」

という質問には

「そもそもそういう環境を作ったのは

あなた方ですよね。

こうしたら心を開くとかはありません。

今お伝えしたことを何回も何回も

やるうちに心を開くんです。」

お疲れ様でした&ありがとうございました!!


このレポートの中にあるように

順番というのは非常に大事です。

組織開発コンサルタント養成講座も

ゲームを自分たちで体験してから

講義を受ける、という順番で構成しています。

この意味は受講して頂ければ

実感して頂けると思いますが、

何のゲームから体験するのか

という順番にも意味がありますし、

強み診断の講義をしてから

目的目標の講義をするのにも

もちろん意味があります。

さらに言えば、養成講座を卒業してから

行動経済学や学習する組織、

システム思考などの講義が

受講できるようにしているのも

意味・意図があって敢えて

そうしているということです。

組織開発・チームビルディングにおいて

順番は絶対に間違えてはいけない

非常に重いポイントです。

同じ研修を実施したとしても、

順番やタイミングが違うだけで

まったく違う伝わり方をしてしまう。

それが順番の怖さであり、

強力なところでもあります。

クライアント先の組織が

どういう状態にあるときに

その研修・コンサルティングを依頼されたのか。

何から始めれば

最も大きな成果につながるのか。

そこは慎重に見極めてくださいね。