管理職にマイクロマネジメントを勧める理由

ダメな管理職の例として

よく挙げられるのが

マイクロマネジメントです。



細かいことまで口出しして

過干渉になることによって

部下の成長を妨げてしまい、

結局管理職の仕事ばかりが増えてしまう。


だから世間的には

「マイクロマネジメントから

早く脱却しましょう」

言われているわけですが、

私はマイクロマネジメントは

やめる必要がないというか、

そもそも優秀な経営者ほど

マイクロマネジメントを

突き詰めていると思っています。

ではなぜ世間ではこれほど

マイクロマネジメントが

悪者扱いされているのか。

今回はその辺のことを

詳しく話してみようと思います。

結論から言うと、

マイクロマネジメントの仕方には

TO DOとTO BEの2種類があって

どちらを選んでいるかによって

結果はまったく違ってくるということです。

前者のTO DOは

いわゆる世間で言われている

悪者のマイクロマネジメントです。

その言葉の通り、

やることを細かく口出しして

その通りにやらせようとするので、

上司はいつまでも楽にならず、

部下は上司の顔色ばかりうかがって

仕事する必要があります。

一方で後者のTO BEは理想の状態、

つまり仕事をやった結果として

どうなっていればいいのか

を指示するマネジメントです。

例えばカレーを作るときに

「甘いカレーがいい」と注文するのと

「フルーティーな甘口で

たまねぎが溶けていて

トッピングにブロッコリーが

乗せてあるカレーがいい」と

注文するのとでは

全然結果が変わってきますよね?

甘いカレーとだけ言われたら

幅が広すぎて相手の好みを

外す可能性も高くなりますが、

どんな甘さが好みなのか、

どういう舌ざわりがいいのかなどを

細かく指定してもらえれば

かなり好みに近いものを作ることができます。

要するに、

TO BEのマイクロマネジメントは

達成したいビジョンを明確にする

ということなのです。

うるさいようですが、

最近よくお伝えしているOKRは

ビジョンを明確にして

目標達成する手法の1つです。

会社の目標と個人の目標が

つながらない。

よく聞く悩みですが、

こういったことが起こるのは

会社のビジョンから目標を

作っていないからです。

ビジョンを明確にすることは

その会社を働きやすい環境に

変えることでもあります。

ここはクライアント先で

熱く語れるよう、

理解を深めておいてくださいね。