先日クライアントから興味深い質問を
受けました。
「なぜ研修でゲームを使うと
成果が出るんですか?」
シンプルな質問ですが、
いろんな答え方ができるので
少し困る質問でもあります。
その中の1つを取り上げると、
仮想体験ゲームには
人が成長するための重要な要素である
経験学習サイクルが組み込まれています。
経験学習サイクルとは
1.具体的な経験をする
2.その経験を振り返る
3.教訓を引き出す
4.次の行動に活かす
という4つのステップを
循環させることで学習を
深めていく考え方です。
仮想体験ゲームでは、
まずゲームという「具体的な経験」を
提供します。
そしてゲーム後の振り返りで
なぜうまくいかなかったのか、
どうすればよかったのかを
じっくり考えます。
ここで重要なのは、
ゲームでの経験が
実際の業務での経験と
重なるということです。
「ゲームでできなかったように、
普段の仕事でもメンバーの意見を
聞けていなかった」
「チームで情報共有ができていないのは、ゲームと同じパターンだ」
このように、ゲームという
安全な環境での失敗体験が、
実践的な気づきを生むわけです。
さらに振り返りで得た教訓を
翌日から実践することで、
4つのステップが完了します。
座学だけの研修では
なかなか得られない
「実践」と「振り返り」の機会を
提供できることが、
仮想体験ゲームの強みです。
経験学習サイクルを意識した
研修設計ができれば
参加者の行動を変えることが
できます。
ぜひ研修で意識してみてください。
追伸:
経験学習サイクルは
長期的に成果を出し続ける
重大なカギです。
人の成長なくして組織の成長も
成果もありません。
その組織にいる人たちが
成果を出せる人材に成長すれば
成果が長期化するのは
当たり前のことです。
私たちはこの当たり前のことを
当たり前に実践しています。