「上司代行」なるサービスが
以前コミュニティの中で
話題になったことがあります。
多くの組織は問題が生じると
外部を頼る傾向にありますが、
その究極系と言いますか、
自分の体が心地良くなるように
他人に自分を操作してもらう
という発想に思えてなりません。
これは私たちの目指す
『学習する組織』からは
一番遠い姿です。
ピーター・センゲは
『学習する組織』の中で
こう述べています。
「本当の成果は外から与えられるもの
ではなく、集団的な学びの過程から
生まれる」
つまり、
組織は外部に頼ったままでは
「本当の成果」は得られないのです。
私たちが現場で心がけているのは
クライアント先の人たちが
自ら学んで成長することです。
そのための手法として
アクションラーニングがあります。
例えばコーチングやシステム思考を
管理職に実践してもらいながら
「実践→振り返り→気づき→実践」の
サイクルを回せるようにすると
組織は徐々に自走するように
なっていきます。
社員が成長して自分たちの問題を
解決できるようになってくると
私たちコンサルタントは
不要になってしまうのですが、
私はそれで構わないと思っています。
それが私たちにとっても
クライアントにとっても
「本当の成果」だからです。
これはあなた自身にも言えます。
私のサポートが不要なぐらい
成果を出せるコンサルタントに
なってくれるなら
それは私にとって本望です。
要するに
クライアント先も私たち自身も
共に『学習する組織』になることが
私にとっての「本当の成果」なんです。
この話はなかなか伝わらなくて
分かってくれる方も少ないのですが、
少しでも「それいいな」と
思ってもらえていたら幸いです。
ものすごく泥臭い道ですが、
これからも地道に理想を目指して
やっていきたいと思います。
