「時間がない」
経営者の相談に乗っていて、
この言葉を聞いたことが無い人は
恐らく一人もいないと思います。
私も一人の経営者として、
「時間がない」には
ずっと悩まされ続けています。
ただ会社経営とコンサルを
両方やっていて思うのは、
究極的には「時間がない」を
解決し続けるのが
コンサルの仕事であり、
経営者の仕事だ、ということです。
目標管理(OKR)を進めていても、
「そんな話し合う時間は取れない」
とよく言われますが、
組織を変えていくためには
時間を作ってもらうしかありません。
そこで私がよく確認するのが
「そうですよね、ではいつなら
時間ができそうですかね?」
「1年後には時間ができますか?」
これを聞くことで
その経営者の覚悟が見えます。
つまり私たちコンサルタントは、
その覚悟と付き合う覚悟が
必要だということです。
経営者が覚悟を決めるときに
大事なのがミッションやビジョンです。
これが無い経営者は言い訳を続けたり、
話をけむに巻いたりして
終わってしまうこともあります。
なぜなら
覚悟する理由がないからですね。
苦しいことを乗り越えてでも
達成したいことがなければ、
わざわざ苦しい方を選ぶ
必要もありません。
これは私たち自身も同じです。
養成講座卒業生のコミュニティでの
個々の動きを見ていても、
実現したいビジョンや理想像が
明確な卒業生は
コンサルトレーニングでも
失敗にへこたれずにバリバリと
力をつけていく一方で、
なんとなくコンサルや研修講師を
やってます、という卒業生は
途中でトレーニングをやめたり、
質問もしてこなかったりします。
子供が生まれてから親が強くなる、
みたいなのも同じですね。
苦しいことを耐え抜くには、
それだけの理由がいる。
経営者もひとりの人間ですから、
みんな同じなのです。
経営者の口から「時間がない」
という言葉が出てきたら、
覚悟を決めてもらう
タイミングが来た
と思ってください。
高額のコンサル契約を取るというのは
そういうことです。
あなた自身のビジョンも事前に
掴んでおいてくださいね。
追伸:
ちなみに
「そうですよね、ではいつなら
時間ができそうですかね?」
「1年後には時間ができますか?」
という確認は経営者との関係や
相手の気分によっては
挑発にも聞こえますし、
これは経営者を追い詰める
質問にもなっています。
その自覚は持っておいてください。
それだけの口を叩くからには、
こちらも相応の答えを
用意しておかないといけない
ということです。
私が使っている質問を
単なるテクニックとして使うと
そういう危険なこともあるので、
気を付けてくださいね。
