私たちの主催している
組織開発コンサル養成講座は
『学習する組織』の内容を
ベースに作られている、
という話を以前にしました。
『学習する組織』というのは
簡単に説明すると、
時代や環境が変化しても
その変化に柔軟に対応して
みずからを変えていくことが
できる組織
のことです。
誰もが『学習する組織』を学ぶと、
「世の中のすべての会社や組織が
学習する組織になればいいのに」
と思うわけですが、
現実は知っての通りです。
じゃあなぜほとんどの会社や組織は
学習する組織になれないのか。
今回は少しそんな話をしてみようと
思います。
ところで、
限定合理性という言葉を
ご存知でしょうか。
これは
人は自分の知識や経験の中でしか
合理的な思考ができない
ということを表した
行動経済学の言葉です。
例えば
経営者がビジネスモデルを決めるとき、
世の中のすべてのビジネスモデルを
比較・検討できるわけではありません。
誰もが自分が分かる範囲のこと
(自分の知識や経験)だけを
比較・検討して決定を下します。
これが限定合理性です。
要するに、
人には必ず限定合理性という
枠や柵があり、
みんな自分の見える範囲内でしか
時代や環境を見ることができないので、
必ずどこかに誤解や誤謬が生じて
適応の仕方がズレるということです。
もちろん私たちも人ですから、
限定合理性から逃れることは
できません。
けれども、
経営者が見えている範囲以上に
視野を広げ、視座を高めることは
可能です。
その広くて高い視点から
経営者を限定合理性の枠の外に
出してあげること。
これが私たちコンサルタントの
仕事なのです。
ではどうすれば
限定合理性の枠を広げていけるのか。
それは私たちが養成講座卒業生に
提供している
・コンサルトレーニング
・経営戦略実践講座
などにあります。
視野を広げ、視座を高めるには
相応の学びと訓練を続けることが
必要です。
経営者の悩みを
根本から解決したいなら
このことは覚えておいてください。
追伸:
以前もお伝えしましたが、
私たちが目指している
実力派のコンサルタントになる道は
めちゃくちゃ泥臭い道です。
卒業生を見れば一目瞭然ですが、
学びと訓練を地道に何年も
続けている人だけが
大きな成果、継続的な成果を
手に入れています。
仮想体験ゲームは短期的に誰でも
成果が出てしまうものです。
しかし、
その成果を連鎖的につなげて
より大きな成果にしていくには
ゲームの力だけでは足りません。
・どのゲームを
・どんな順番で
・どんな風に
・どんな意図で
・どんなときに
使うのか。
限定合理性が外れていくほど
ゲームを自由自在に
使えるようになっていきます。
ぜひあなたにも
そうなってほしいと思います。
