前回は、
ファシリテーターの基本的な役割と
「仕込み」「さばき」という
技術についてお話しました。
今回は、ファシリテーションと
問題解決の関係性について
掘り下げていきたいと思います。
組織のミーティングで
最も多く見られる課題の一つが、
問題意識の不一致です。
例えば、ある部署の業績が低迷している
という問題があったとき、
Aさん:「営業力が弱いからだ」
Bさん:「いや、商品開発に問題がある」
Cさん:「市場環境が変わったのが原因だ」
といった具合に、それぞれが異なる
問題意識を持っていることがよくあります。
この状態でいきなり対策を議論しても、
話はまとまりません。
ここで重要になるのが、問題解決の
What → Where → Why → How
という流れです。
まずWhatで
何が問題なのかを明確にし、
「あるべき姿」と「現状」のギャップを
共有します。
次にWhereで
どこに問題があるのかを特定します。
ここで多くの人はWhy(なぜ)や
How(どうすれば)に
飛んでしまいがちですが、
まずは問題箇所を
しっかり絞り込むことが重要です。
その後でWhyの
「なぜそうなっているのか」
という原因を探り、
最後にHowで
「どうすればよいか」
という対策を考えます。
ファシリテーターの役割は、
この流れに沿って議論を進め、
各ステップでの合意形成を促すことです。
組織で起こる多くの問題は、
「あるべき姿」に対する認識の違いや
「現状」に対する見方の相違から
生じています。
ファシリテーターは
この相違点を見つけ、
参加者全員の認識を
合わせていくことで、
本質的な解決策に導いていきます。
次回は、実際の現場で使える
ファシリテーションの
具体的な技術について
お伝えしたいと思います。
