これまで2回にわたって
ファシリテーションの基本と
問題解決の流れについて
お話してきました。
今回は、
実践的なファシリテーションの技術
についてお伝えします。
ファシリテーションで最も重要なのは、
論点を明確に把握し、
議論を導くことです。
ここで大切なのが「論点」の
正しい理解です。
論点とは
「意見が答えになるような問い」を
指します。
意見や主張そのものではない
ということに注意してください。
例えば、
「この部品を他社からの購買に
切り替えるべきだ」
というのは意見であって
論点ではありません。
論点は
「この部品を他社からの購買に
切り替えるべきか?」
「切り替えた場合、
品質は担保できるのか?」
などになります。
現場で混乱が起きたとき、それが
同じ論点について意見が異なるのか、
そもそも論点自体が異なるのかを
私たちは見極めなければなりません。
また、論点を把握する難しさとして、
・論点は発言されないことが多いこと
・発言に複数の論点が含まれがちなこと
・論点の立て方の自由度が高く関係が複雑なこと
があります。
こうした難しさを乗り越えるために、
「論点の地図」を頭の中に持っておくと
効果的です。
論点には上下関係と
前後関係があり、
それらを二次元の地図として捉え、
議論の位置を把握しながら
進めていく方法です。
最終的に組織が自走するためには、
メンバー自身がこうした
ファシリテーションの技術を身につけ、
お互いの思考を促し合えるように
なることが大切になります。
私がクライアント企業に導入している
アクションラーニングも、
まさにこのファシリテーション技術を
組織内に広げるための取り組みです。
これによって、経営者がいちいち指示を
出さなくても、社員が自ら考え、
行動し、振り返りながら次につなげる
「自走する組織」が実現していきます。
このようなファシリテーション技術は
一朝一夕で身につくものでは
ありませんが、
日々練習を積み重ねることで、
どなたでも習得可能です。
ぜひ、日々の会議や打ち合わせで
実践してみてください。
追伸:
ファシリテーションの
トレーニングとして
私がおすすめしているのが質問会議です。
養成講座卒業後に受講できる
「コンサルトレーニング」では
参加者で質問会議の
マーコードモデルを実践し、
ファシリテーションの技術も
磨いています。
ファシリテーションはコーチングの
応用版とも言える技術なので、
私はこれもコンサルタントには
必須のものだと思っています。
学べば学ぶほど終わりがない。
それがコンサルタントの道です。
これを絶望と捉えずに、
私たちには伸びしろが
それだけあると思って頂ければ幸いです。
