チームビルディングコンサルタントの石見です。
今日は
「細かいことを確認する部下や同僚の対応方法」
についてお話ししたいと思います。
実はこれよくある相談の1つなんですが・・・
皆さんの周りで、
いちいち確認しに来る部下や同僚が
いらっしゃいませんか?
例えば
「このメール送る前に
電話しといた方がいいですかね?」
「このメールを送るなら
○○さんに内容確認してもらった方がいいですか?」
と言った感じで
細かいことを確認されるという事ですね。
皆さんの体験の中ではいかがでしょうか?
この問題ですが
基本的な解決の糸口は
「人の行動には全て目的がある」
という考え方です。
これは【選択理論】の中で
言われています。
選択理論を簡単に説明すると
人が行動を選択する時に
その人が『何を考えているのか』ということを
理論として示しているものです。
その選択理論の中で言われていることは
「人はプラス要素(楽しい・快感)しか選択しない」
ということです。
つまり、細かく確認してくる人は、
その人にとってみれば
「プラス要素(楽しい・快感)」
ということです。
人はよくマイナス要素(苦しい・辛い・不快)を
避けると言われますが、
避けるということは
つまり「プラス・楽しい・快感」を
選んでいるということです。
基本的に人は
そのように選択するという事を
覚えておけばいいということなんですよね。
実際にこの選択理論の中で
紹介されている話を少しお伝えすると
人間は、5つの基本的欲求を
持っていると言われています。
===========
【5つの基本的欲求】
1.愛所属の欲求
2.力価値の欲求
3.自由の欲求
4.楽しみの欲求
5.生存の欲求
=========
■【愛所属の欲求】
「人を大切にしたい・されたい」
という欲求。
■【力価値の欲求】
「認められたい・結果を残したい」
という欲求。
■【自由の欲求】
「自分で選びたい・自由に動きたい」
という自由の欲求。
■【楽しみの欲求】
「自分が楽しみたい・好奇心」
という楽しみの欲求。
■【生存の欲求】
「安全に過ごしたい・長生きしたい」
という欲求。
この5つの要求は
基本的に人間それぞれが
本能的に持っています。
違いはこの5つの欲求で
満たしたい順番が
人それぞれ違うという事です。
話を本題に戻しますが
実はこの欲求の順番が
「細かいことを尋ねる」ということに
つながっているのではないかと
私は思っているんです。
部下や同僚の中で
細かいことを聞いてくる人の場合
2つのパターンが考えられます。
- 愛所属欲求が強い
- 自由の欲求が強い
■愛所属の欲求が強いパターン
・人の輪を乱したくない
・嫌われるのが嫌だ
・周りからOKと言われたい
という思いがあって
それが「細かいことの確認をしたい」
に繋がっているということになります。
■自由の欲求が強いパターン
・自由にやっていきたい
・自分で楽しみたい
と思いながら
それをやっていい許可が欲しい場合も
確認してくることがあると思います。
もちろん両パターンもあると思いますし
これ以外の欲求をからめた
パターンもあるかと思います。
大事なことは
相手がどんなパターンで
細かいことを確認しているのか
ということを
まず掴むということです。
その中でも1つ解決策の方法としては
「力・価値の欲求を高める意識付けをする」
ということになります。
例えば・・・
「あなたには既に力があって任せているから
私に尋ねなくて(確認しなくて)大丈夫ですよ。
聞かなくて大丈夫ですよ。」
「前にもお伝えしたから
自信持ってやってくださいね。」
というような言葉がけをすることです。
そうすることで
確認してくる事が少なくなるんです。
今日は
「細かいことを尋ねてくる」事に対して
どのように対応すればよいかという話と
その対応のベースとなる
「選択理論」という考えをご紹介しました。
単にどう対応すればいいかだけでなく
その応用方法も知っておくことで
人や組織の専門家として
認めてもらえるようになります。
是非、チャレンジしてみてください。