頭でっかちな部下を行動させたい時に押さえるべきポイント

20230518_頭でっかちな部下を行動させたい時に押さえるべきポイント

チームビルディングコンサルタントの石見です

管理職や上司の役割を
経験していると
「頭でっかちな部下」に出くわしませんか?

私は仕事柄
「頭でっかちな部下の育成」に関する
相談も受けることがあるので

もしかしたら読者のみなさんも
共感できるのではないかと思います。

もちろん私も困ったことがありますが、
自分が部下だった時を振り返ってみると

私自身が
「頭でっかちな部下」だったのではないかと
今なら思います(苦笑)

実は経営者になった今でも
頭でっかちになりそうになるので
それを手放す様にと
日々意識してやっているのです。

つまり・・・
自身の経験からも
「頭でっかち」な部下が
陥るワナが分かるということです。

そんな自分自身の事を
容認する訳ではないのですが

前提としてそういう部下は
仕事をしている時間ずっと
頭でっかちな訳ではありません。

頭でっかちな人は
本質的には自分で調べて
自分で考えて行動する傾向があります。

逆に行動が止まった時に
周りから「頭でっかち」だと
言われてしまうことが
多いのではと思っています。

なので・・・
そういった場面で
どの様に対処すれば良いのかを

2つのポイントにまとめて
お伝えしようと思います。

1. 声かけのタイミング

頭でっかちな部下の
行動が止まったタイミングで
声掛けをしてください。

お伝えした様に頭でっかちな人は、
本質的には自分で調べて
自分で考えて行動する傾向があります。

そのため、まずはゴールに向かって
何をしないといけないのかを
調べ始める訳です。

しかし上手くいかなくなると
行動が止まるので
このタイミングで声掛けするのが
ポイントとなります。

この時に部下が
「順調です」というなら問題はありません。

しかし・・・
部下が答えに困ったら
上司が声をかける(相談にのる)
タイミングだという事です。

頭でっかちな部下は
一人で考え自走するからこそ

声かけのタイミングをどこに持つか
という上司側の見立てが
1つのポイントになります。

2. 頭の整理

「頭でっかち」な部下の
頭の中を整理する手伝いをすることが
もう1つのポイントです。

先ほどもお伝えしたように
「頭でっかち」な部下は
自分で調べて自走する傾向にあるので

色んな事をあれこれ調べている間に
混乱を起こしている可能性があります。

つまり頭の整理が
上手くいってない事が多いのです。

そんな時に頭でっかちな部下へ
「考えず行動しろ!」
と言うのは逆効果になります。

そうではなく

「それって、どういうことなの?」
「それって、どういう意味なの?」
「それとこれとは、そういう関係なの?」

といった感じで
頭の整理をする質問を
上司がしてあげることがポイントです。

この時に
・今考えたら良いことか
・未来に考えた方が良いことか

ということを上司が
切り分ける質問をして欲しいと思います。

頭でっかちな人は
行動した後の先の先まで
考える傾向にあるので

「未来はやってみないと
分からない答えがいっぱいある!」

という事が
頭が整理できない人への
言葉かけのポイントになります。

「やってみないとわからないことを
今頑張って考えても結局、
わからない様な気がするけどどう思う?」

これが、キラーワードです。

「行動してから先を考えた方が良い」
とわかると
行動が進むんです。

“三手先まで考えすぎない”という事を
伝えるのが大切ですね。

「未来の答えが変わりやすものであれば
行動してから考えよう」

という上司からの提案が必要です。

つまり
「声かけ」と「頭の整理」は
同じタイミングでしないといけない!
ということ。

声かけのタイミングがずれたら
頭でっかちな部下は行動しませんし

逆に声かけをしても
頭の整理をしてあげないと
頭でっかちな部下は行動しない。

「声かけのタイミング」と
「頭の整理」
同時にやらないと効果がでないんです。

ぜひポイントとして
覚えておいてくださいね。