「部下に理想のキャリアを聞いても出て来ない」と相談されたら

私の著書『課長養成講座』

既に読まれてる場合は分かると

思うのですが、
 

1on1研修やコーチングの基本は

GROWモデルを回すことです。



G:ゴールや理想の状態を聞き

R:現状を聞いて

O:ギャップを埋める選択肢を出し

W:意思決定をする
 

これができていれば

大抵の物事は問題なく進むのですが、
 

Gのゴールや理想の状態を聞いたときに

明確な答えが出て来ないことが

結構あります。
 

特に若手や一般社員の方は

1on1面談で上司から
 

「何かこれからやりたいことって

ありますか?」
 

「将来のキャリアはどんな風に

考えていますか?」
 

などと聞いても

出て来ないことがほとんどです。
 

その場合、どうすればいいのか。

今回はそんな話をしてみます。
 

結論から言うと、

「気にしなくていい」

というのが答えです。
 

経営者の場合は少し話が

違ってくるのですが、
 

若手や一般社員の方に

やりたいことや理想が無くても

特に問題はありません。
 

そもそもあなたには

明確なやりたいことや理想、

将来のキャリアなどはありますか?
 

ここで「あります」と言えるのは

素晴らしいことなんですが、

大抵の人には無いのが普通です。
 

場合によっては

「誰からも聞かれたことがなかったから考えたこともなかったです」

みたいな人もいると思います。
 

つまり、そういうことなんです。
 

やりたいことや理想というのは

時間をかけて作っていくものだと

私は思っています。
 

聞いたときに

すぐに答えられなくても、
 

1on1のたびに毎回聞いていくうちに

少しずつ情報がまとまったり

ビジョンが固まったりしていく。
 

そういうものです。
 

ですので、

1on1研修やコーチング研修で

上司の方からこの手の悩みを

相談されたときは
 

「そういうもんですよ」

とお伝えください笑。
 

そして

「そういうものですので、

気長に1on1のタイミングで

何度も聞いてあげてください」
 

「答えが出てこなくても

“もし思いついたら教えてね”

と優しく言っておくだけに

留めておいてください」
 

という風に上司の方に

伝えて頂ければいいと思います。
 

ちなみに経営者の場合は

こんな悠長なことを

言っていられないことが多いので、
 

以前のブログ記事

『経営者のビジョンを明確にするテクニック』

みたいなことをやりながら

理想を固めていっています。
 

人それぞれ役割や時間軸が

違うのが当たり前ですので、

場面場面で使い分けていってくださいね。
 

【追伸】

1on1マネジメントスクールは

実践に特化した講座ですので、
 

今回の記事のような

クライアント先の上司からの相談も

講師に相談することができます。
 

「1on1研修をやったら

こんな質問をされたんですが、

どう答えておけばいいですか?」
 

「管理職の方から

こんな悩みを聞いたんですが、

どんなアドバイスがいいですか?」
 

といった質問も

どんどん講師にぶつけてください。
 

1on1マネジメントスクールの詳細はこちら。