今日は
人・組織の問題は解決しない
という話をしたいと思います。
ちょっとトンチの効いた
テーマですが
お伝えしたいポイントは
問題を解決することがゴールに繋がるのか?
ゴールを目指す事で問題が解決するという
スタンスが必要なのではないか?
という事です。
私がチームビルディングや
成果を出す組織を作る時に
大事にしている視点とも言えます。
なので
「問題を解決する事」に
主眼をおいている訳ではなく
どうやったら
今掲げている目標やビジョンが
達成できるのか?
という事に主眼において
さまざまな物事について
考えたり、取り組んだり
研修をしたり
コンサルティングをしたり
という事をしています。
その結果として
「目の前の問題が解決していたね」
という事が
ビジョンを達成する
ゴールする事で分かる
出来ている
というようになっているのです。
私は、こうした考え方を
「問題を解決しないで問題を解決する」
という言い方をしています。
なぜ
そういう考え方が大事かと思っているか?
というと
例えば
組織とは人ですけれども
ちょっと機械をイメージしてもらって
もし、その機械が壊れたとして
壊れた場所を直すだけで
上手くいくのであれば
その問題部分を
解決すればいい訳です。
しかし、人に関わるとか
組織の場合はそうはいきません。
例えば
成果を上げるために
「モチベーションを上げろ」
という表現をよく聞きませんか?
でもこれ
正しいでしょうか?
よく考えると
モチベーションを上げることと
成果が上がることとは
関係がありません。
つまり
モチベーションを上げて
物事に取り組んだとしても
その物事に取り組んだこと自体が
「結果を出す」
「目的を果たす」
「ゴールに到達する」
という事に
直接繋がる訳ではないということです。
実は
人や組織のことを扱う多くの場合において、
こういう事が起こりがちなのです。
「問題を解決する」
という事に主眼をおかずに
「ゴールを目指す」
「なりたい組織を目指す」
「達成したいビジョンを達成する」
という事に主眼を置いて
物事を考えることを
『ポジティブアプローチ』
と言います。
これとは逆に
「問題を解決する」
「問題になっていることを解決する」
という事を
『ギャップアプローチ』
と言います。
人や組織の場合
ほとんどと言ってもいい位に
問題を解決することに取り組む
つまり
ギャップアプローチでは
上手くいきません。
何故なら、
問題を解決する相手が人間だからです。
機械のように感情の無いものには
問題そのものを解決する
という事をしても
そこに感情は無いので
上手くいく場合が多いのです。
ところが
人に対して
ギャップアプローチ
つまり
問題を解決しようとすると
その本人や当事者はやはり
責められている
責任を取らされている
というような気持ちが
非常に強くなります。
結果として
問題から遠のいたり
水掛け論が起こるとか
問題解決が進まない
ということが
多々起こる訳です。
ですから
人に対しては
私は基本的にポジティブアプローチ
つまり
ビジョンとかゴールとか
目標を達成するには
どうすればいいか?
という考え方で
アプローチする
必要があるのではないか
と思っています。
ぜひ
『ポジティブアプローチ』
という考え方を
身に付けていただけたらと
いうふうに思っています。
いかがだったでしょうか?
今回も最後まで読んでいただき
ありがとうございました。