なぜ多くのアドバイスは実行されないのか

こんにちは。

チームビルディングコンサルタントの石見です。

最近、税理士の卒業生の相談で
印象的な場面がありました。

建設業の事業承継研修で、
ナンバー2も加えた4人で
研修をやることになったが、

「ナンバー2がややイライラしていて、
3人のペースが遅いと感じている」

という状況だったそうです。

そこで私はこう質問しました。

「ナンバー2にとって、
明日からどんなことが起これば
ペースが上がったと満足しますか?」

「この研修がどんな場だったら
ナンバー2にとって価値があり、
同時に全体にとってもいいですか?」

すると卒業生は
だんだん具体的な場面を
イメージし始め、

「ナンバー2に3人が聞きたかったことを
インタビュー形式で聞いてもらう」

「事業承継についてのコーチングを
ナンバー2にやってもらい、
その様子を見てもらう」

というアイデアが出てきたのです。

私は最初から
「インタビュー形式がいいですよ」
とは言いませんでした。

まず卒業生に状況を詳しく聞いて、
全体像を把握して、最後に質問をして、

卒業生自身に
具体的な行動をイメージしてもらってから
アドバイスをしたんです。

すると卒業生は
「なるほど、それです!」
と納得してくれました。

これが逆に、
最初から答えを言ってしまうと
「ああ、そうなんですね・・・」
で終わってしまいます。

この違いは何でしょうか。

答えを先に言うと、
相手は受け身になります。

でも、相手に行動のイメージを
してもらってからアドバイスすると、
相手は能動的になるんです。

自分でイメージしたことと
アドバイスがつながると、
腹落ち具合が全く違います。

これは私たちがクライアントと
接するときも同じです。

「○○をやりましょう」ではなく、
「○○をやったらどうなりそうですか?」
とイメージしてもらう。

このひと手間が、
クライアントの行動力を
大きく左右するのです。

少し面倒に感じるかもしれませんが、
このプロセスを大切にすることで
クライアントとの関係は
確実に深くなっていきます。

急がば回れ、ということですね。