ある経営者の方とのコーチングの
一部を少し再現してみました。
<クライアント>
「うちは技術の会社というのもあって
コミュニケーションが
少ないというか・・・。
私自身もコミュニケーションが
得意ではないし・・・。
何か仲良くなるために
コミュニケーションするのも何か
腑に落ちない感じもして・・・。
でも働きやすい職場にしたいとは
思っているんです。それはやっぱり
自分もそう思いますし・・・。」
<石見>
『ご自身にとって働きやすい職場
というのはどんな職場なんですか?』
<クライアント>
「それは自分の仕事にしっかり
集中してできる職場がいいですね。
うちはそれこそ図面を引いて
見積もりをして、というような
自分の担当の現場を、私だけでなく
各自が持っているので。
私自身もしっかり集中できる
ほうがやり易いですし好きです。」
<石見>
『お話から受ける印象では、既に
そんな職場になっているよう
に思えますが・・・。』
<クライアント>
「確かに自分は働きやすいんですけど
一方でみんなが他の人の仕事を
邪魔しちゃいけないと思っている
雰囲気があって、普通の声で
話できないというか・・・。
ヒソヒソ話とまではいかない
けれど、話をするにも気を使っている
のはそれで本当にいいんだろうか?
とも思うんですよね。
そんな雰囲気だから、上司とか周り
に相談しにくい感じになっているん
じゃないかなって・・・。
取引先の方やお客様が来られても、
何か緊張感を感じられて
いるようですし・・・」
<石見>
『確かに私も初めて事務所に
伺った時足音を立てると
まずいんじゃないかと思いました。』
<クライアント>
「最近はその時よりましには
なってきていると思うんですけど」
<石見>
『それでは、どんな職場の雰囲気に
なっていればいいですかね?』
<クライアント>
「自分の仕事はそれぞれで
集中してやりながら、
必要と思えば上司や同僚と話が
出来て、社員が自分達で問題を
解決できたり、自分達で仕事を
進める事ができていたり
すればいいなと思います。」
<石見>
『必要と思えばというのは、
誰が必要と思えば話が
できればいいのですか?』
<クライアント>
「もちろん仕事の事で
困っている当事者です。」
<石見>
『必要と思えば話をするという話と、
先ほどおっしゃっておられた
各個人が自分の仕事に集中して
やるという事はどのように結びつけて
考えればよいでしょうか?』
<クライアント>
「(暫く沈黙)・・・・
それがどうすればいいか、
どう考えればいいか・・・
分からないのです。」
さて、このやり取りの中から
見えてくる課題は何でしょうか?
あなたが相談を受ける側であれば
どう展開し、どう解決に向かいますか?
このやりとりの奥に
潜んでいたものとは・・・
続きは次のブログにてお楽しみに!