今日は
「常識的に考えれば、それはないでしょ」
という話をしたいと思います。
クライアントと話しをしていると
(ウチのスタッフAがこんなことをしたんだけど)
「常識的に考えれば、それはないでしょ」
といったフレーズ
割とよく聞きませんか?
このフレーズって面白いな
と思うんです。
「常識的に考えれば、それはないでしょ」
と言っている訳ですが
“実際に起きている”ことなので
ありえないことではないのです。
それでも
「常識的に考えれば、それはないでしょ」
と言ってしまうのは
自分が見えている世界
(=自分の常識)に
とらわれているからです。
「常識的に考えれば」は
「普通はこうあるはずだ」と
同義ですから
その“常識”と言うのは結局
“自分が思いこんでいる世界”
“自分が持っている情報の事”
を言っているだけなのです。
そして、このフレーズが
出ているということは
クライアントとスタッフAは
コミュニケーションが
上手くとれていない可能性が高い
と推測できます。
なぜなら
双方の常識の範囲が
異なっているために
相互理解が進んでいない
可能性があるためです。
ちなみに
こんなときは
「ということは
Aさんって非常識なんですね!?」
と返してみてください。
そうすると
「いえ、そんなことはありません」
という返事が十中八九
返ってくると思います。
そうしたら、さらに
「常識的に考えたら
そんな事は無いけども
Aさんが非常識だから
そういうことをしたんですよね!?」
「やっぱり
Aさんって非常識なんですね!?」
と言ってみてください。
すると
「いや、Aは非常識では無いんです」
という答え方が
あらためて返ってくるはずです。
それと同時に
クライアントは
自分の常識に凝り固まっていた事に
気付きはじめます。
そうなると、あとは
話が早くなります。
「じゃあ、Aさんが
見えているモノとか
考えている事って
何なのでしょうね?」
と聞いてみてください。
すると、自分ではなく
相手に矢印が向くようになり
視点が変わったり
考え方が変わっていく
という事が起こっていきます。
今度
「常識的に考えれば、それはないでしょ」
というフレーズを聞いたら
ぜひ
「ということは、
その人は非常識なんですね!?」
と言ってみてくださいね。
追伸
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