社員処遇の不満は本当の問題ではない

先日、このような相談を受けました。

「人事制度について社員アンケートでは、社員処遇、特に給与面・福利厚生面に不満があった。

しかし会社は赤字続きで給与アップ原資がなく対応できないので、この状況をどう対応したらいいでしょうか?」

ということです。

アンケートでは

給与面や福利厚生面で不満があるため

できればそれに対応したいが、

原資がなくできない状況のようですね。

私の経験上ですが、

こういった企業は

わりと多いんじゃないかなと思っています。

タイトルにも書きましたが、

処遇の不満は本当の問題ではないので

その点も踏まえてお伝えしていきます。

本当の原因

本当の原因は

「会社の成長戦略を従業員に明確に示せていないこと」

です。

人事制度のアンケートを取れば、

誰もが処遇を上げてほしいと思うので、

不満はでるものです。

それを鵜呑みにして対応しても

この問題は解決しない可能性があります。

なので処遇の不満は問題ではなく、

会社の成長戦略を示せていないこと

本当の原因となります。

成長戦略を決める時は

例えばですが

・会社をどういう方向に進めていくのか

・どういう売上や利益等の目標を立てるのか

・その結果、どのように給与に反映されるのか

このようなことを明確にして

従業員に示しておくと

このような問題は起きません。

この状態を放置しておくと

優秀な従業員が辞めていきますので、

社長がもっと真剣に考える必要があります。

もし社長がそのことに気づいていないなら、

あなたがこのことを伝えて

社長に気づかせるといいでしょう。

その後、成長戦略を一緒に考えるなど、

サポートしてみてはいかがでしょうか。

まとめ

まとめると

「社員は社員処遇に不満があるが、会社は赤字続きで給与アップ原資がなく対応できないので、この状況をどう対応したらいいでしょうか?」

という相談に対する答えは

・処遇の不満は問題ではない

・会社の成長戦略を従業員に明確に示せていないことが問題

となります。

先ほどもお伝えした通り、

社長は会社の成長戦略について

真剣に考える必要があります。

それに気が付いてない、

できていないクライアントがいるなら

あなたがサポートしましょう。

今回の内容を参考にして

アドバイスしていただければと思います。