他の研修講師はどんなレベルの研修をしているのか

「自分以外の研修講師はどんな風に仕事してるんだろ?」

「自分の研修は他と比べてどれぐらいのレベルなんだろ?」
 

今回はそんな疑問を

少し解消できる内容を共有したいと思います。
 

彼女は養成講座の卒業生であり

年間200件以上の研修を

こなしている研修講師です。
 

そういうレベルの人は

こんなことを考えたり感じたりしながら

研修しているんだよ、

というのが伝わればいいなと思っています。
 

それではどうぞ。

※長文です。


今日はBtoC企業さんで

約60名の管理職研修。
 

ここのクライアントさん、

本当にコミュニケーション力が高い。
 

ちょっとした冗談を、

全部拾ってくれるwありがたい。
 

前回の研修が基礎編だとすれば、

今日は応用編に近しいもの。
 

途中、クライアントさんの

業態に近しい事例を使ったグループワークを実施。
 

心理的安全性がきちんと

担保されているからか、なんと、

社長さんもメンバーに交じって

ワーク&ディスカッション。
 

楽しそうに参加いただきました。
 

なかなか言えないよな…と思うシーンも。
 

社長さん自ら

「いやぁぁぁぁっっ、もしかして、

自らコミュニケーションエラーしちゃってるかも!」

とか。

みんなの前できちんと言える。
 

周りにいるメンバーも

「いやいや、そんなことないですよ」

みたいなありがちなお世辞とかは言わない。
 

「いや、自分もですわぁ」

みたいな感じで、

お互いの意見や感情を尊重しあう感じ。
 

管理職研修といえども、

ほとんどの企業さんで、

経営層…ましてや、会社のTOPは

研修に参加しないことが多い。
 

この企業の社長さんは、

前回の研修時、急遽海外出張が入ってしまい、
 

人事担当者から

「くれぐれもよろしく伝えてほしい」

と言付けをいただいたほど。
 

その社長さんと、

やっと今日、初対面で名刺交換。
 

開口一番

「前回、出れずっっ…」

を口にする感じが、すばらしい。
 

こういうのって、

なかなか覚えてないと思うんですよね。

社員育成に力を入れている

証拠なんだろうなぁ。
 

オーナー企業なので、

経営に近い管理職たちは、

思うところも腹に据えてるところも、
 

口にこそ出さないけれど

それぞれに持っていると思うんですけどね。
 

それでもこの会社で働いていることを

誇りに思えているメンバーたちばかり。
 

私が、この社長さんだったら、

本当に社員たちを自慢できるし、

かわいくて仕方ない気がする。
 

それくらい、

いいマインドを持った社員さんたち。
 

いつものように時間ぴったりで

終わる予定だったんですが、

人事担当者から、グループワーク中に

こそっと依頼が…。
 

「たぶん、みんな質疑応答の時間が欲しいっていう気がします。」

 

あらっ。

前回、全然質問がなかったので、

個別のお悩みすぎて

質問しにくいのかなと思い、

個別質問に切り替えた記憶。
 

今回は、ディスカッション中に

「あとで質問してみよう」

というコメントを、

どこからか拾ったのかもしれません。
 

急遽、巻けるところを巻き、

質問タイムを即席で…。
 

「うちの部署は、仲がいいという部分は

素晴らしいチームなんですけど…。

どうにも、私の威厳が保たれていなくて…
 

にこにこ笑いすぎてて

ナメられてる気がします。
 

管理職としての威厳を保つには

どうしたらいいですか。」
 

ほぅ…。

管理職としての威厳ねぇ…。

うーん。
 

威厳、いりますか?

欲しいなら威厳の作り方教えますけど…

威厳いります?
 

トップダウンの組織を作りたいなら

それもありですが、
 

研修内容でもお伝えしたように、

この時代ほぼ成熟したメンバーが

組織に揃っている。
 

「今、みんなが仲が良くて、

それぞれに意見が出しあえるような配属先なら、

もしかしてボトムアップ型の組織を

望んでいるんじゃないですかね?
 

だったら、威厳が必要なんじゃなくて、

部下の方は、あなたにサーバント型の

リーダーシップを発揮してほしいと

思っているんじゃないかと思いますよ」

とお伝え。
 

質問をされた方も、

ほぅ!という顔をされていましたが

それよりも、ほかのグループにいた方が

一斉にメモを取り始める…。
 

なるほど…。

それぞれの管理職像としての

ビジョンが出来上がっていないかも。
 

ほかにも色々な質問をいただき、

回答しつつ…研修後にも、個別質問が続く。
 

「この前一人、部署のメンバーを

退職させてしまって…。

私、何か失敗しちゃったんでしょうか。

本当はどうしたらよかったんでしょう。」
 

すごいなぁ。

個人的に去る者追わないタイプなので、

自分のせいで辞めさせてしまった

っていう考えを私はあまりしない。
 

たとえしても、

そんなに長く引きずらない。
 

一度辞めようと思った人は、

例え何かのきっかけで止まったとしても、

ほとんどの人が次のきっかけで

また辞めようとするんですよ

(私がそうだったし)。
 

なので、遅かれ早かれ辞めたと

思いますよ(私がそうだったし2回目)。
 

ただ…研修でもお伝えした通り、

その決断に至るまでの間に

どういう育成をしたかですよね~。
 

聞けば完全に本人が求めていない

アドバイスをし続けていた様子。
 

そのアドバイスは、

本人の実現したいと

思っていた目的地(ゴール)と一致してました?
 

「え…いや、良かれと思って、

教えこんだ感じで…20代の方でしたし、

まだ伸びしろもあったし…」
 

まぁ、その辞めた方も、

だいぶ問題があるなと感じる方でしたので、

組織的には辞めてよかったんじゃないかなと

思いましたが、
 

今後同じことにならないよう

ポイントだけお伝えしました。
 

とてもすっきりした顔をされていたので、

大丈夫かな。
 

その後、前回の研修終わりに

個別質問をされた方がお礼に…。
 

「Dさんっ!覚えてますか!!」
 

覚えてますとも…。

私、実はその方が働いている店舗まで行って

様子を見てきていました。
 

博多なんですけどね(笑)

当日、お会いすることができなかったので、

私自身がずっと気にしていました。
 

それをお伝えすると

「私、あのあとちゃんとやれてます!!

アドバイスもらった通りに

やれてるんですよ~~!
 

引き続き、頑張れそうです!!

今日は、それをお伝えしたくて!

本当にありがとうございました。」
 

こういうそれぞれの個別のお悩みって、

人事にはしづらいんだろうなぁ。
 

評価軸が動いてしまうので、

自社内ではどこかで限界が生じる。
 

だからこそ、個別の質問に

つながったんでしょうけれど、
 

これだけコミュ力が高い組織でも

悩みが発生すると思うと、

組織はやっぱりナマモノだなと感じます。
 

新人管理職さんもちらほら

いらっしゃいましたが、

みんな元気でよかった!
 

明日は、都内は都内でも

23区外でコンサル。

引き続き、頑張ります♪


以上です。
 

彼女は組織開発コンサルタント

養成講座の卒業生なので、

視点が研修講師よりも

コンサルタントに寄っていますね。
 

ちなみに彼女は今弊社の

エージェント事業の中心に

なってもらっています。
 

研修に関しては私よりも

はるかに経験が豊富なので、

彼女の強みに頼っている感じです。
 

参考にして頂ければ幸いです。