予測はしていたことなんですが
ひと回りして問題が深刻になっている
という話です。
先日こんな記事が載っていました・・・。
「ロジハラ・エンハラ ハラスメント増殖で疲弊する組織」
https://www.nikkei.com/article/DGXZQOUD073OJ0X00C22A9000000/?type=my#QAAUAgAAMA
2020年6月施行の改正労働施策総合推進法
(通称・パワハラ防止法)があり
その一環でパワハラ予防と防止のセミナーが
各地、各法人で開催されました。
この2年でパワハラに関する知識が
広まるということになった訳ですね。
結果、パワハラが収まったかといえば・・・
そうではなく、逆にパワハラは増えており
更に組織の問題が複雑になり
深刻化しているという状況です。
冤罪になってきているというのは
その極みと言えるかもしれません。
2年前の当初から
こんなことになるだろうな~と
予測はしていたものの
改めて残念な感じがします。
なぜこう言う状況になったのか・・・
それは簡単な理由です。
ハラスメント防止や予防セミナーで
ハラスメントとはどういうものかという
知識を得て
パワハラ相談窓口が開設されたことで
訴えやすくなりました。
しかし
ハラスメントを起こさないように
するために必要な
コミュニケーション力を上げることは
当然していない訳です。
ハラスメントでも何でもないような
単なるコミュニケーションの齟齬を
ハラスメントだと声高に叫ぶようになり
上記記事のような何十種類の
ハラスメントワードが
生まれるという現象が起こっている
ということです。
裏返せば・・・
ハラスメントの訴えが出ている会社は
「当社はコミュニケーション力が低い」
ということを
自ら言っているようなものです。
記事には・・・
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解決策はどこにあるのか。
神奈川県立保健福祉大大学院の
津野香奈美准教授(社会疫学)は
「自分と他人の価値観は異なるという
ダイバーシティーの基本に
立ち返ることが大事だ」と話す。
「そのうえで、嫌なことを嫌だと言える
人間関係を日ごろからつくることが重要だ」
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ということが書かれていました。
私自身は
【コミュニケーションとは
人との違いを超えて分かり合うためにある】
そして・・・
【人との違いを生かしてチームをつくる】
と言う事が『チームビルディング』ですと
これまでずっと伝えてきました。
まさに、ひとまわりして
また戻ってきたように感じるのは
私だけでしょうか?
当社の出番がいよいよ来るのか?
来ないのか?神のみぞ知る?ですね。
ハラスメントの訴えが出ている会社は
早急に組織全体で打ち手を考えて
動いてもらいたいと思っています。