1週間で56時間

チームビルディングコンサルタントの石見です。

先日、こんな記事を目にしました。

『教員離れ」止まらない
公立小の採用倍率21年度最低』
https://www.nikkei.com/article/DGXZQOUE081460Y2A900C2000000/?type=my#QAAUAgAAMA

記事によると、日本の場合
特に“教員の働き方に問題がある”
という指摘がありました。

===
経済協力開発機構(OECD)の
調査(‘18年)によると
日本の中学教員の
1週間の勤務時間は56時間。

対象となった48カ国・地域で最長。
授業に充てる時間は世界平均を下回り
部活動や事務作業の時間が長い。
===

1週間で56時間働いているとすると
1か月で200時間以上です・・・
もっと多い方もいるんですよね。

正直、かなり大変で
なかなか出来ないです。

中小零細企業の経営者並みに
働いているという感じですね。

実は私・・・大学生の頃
教授や周囲の大人に
「学校の先生になったら!」と
言われていたことがありました。

そんなことから
自分の将来として職業として
『学校の先生』を考えた時期も
あったんです。

現在
コーチやコンサルタントとして
経営者の伴奏をしていく仕事を通して
お悩みを聞くことが多くあります。

教師の方の実情が
他人事では無いのです。

組織づくりのコンサルタント
と言う立場から
私自身が、記事の様な問題を
どう捉えているかと言えば

少し乱暴ですが、ひと言で言えば
『先生の問題ではない』ということです。

どういう事かと言えば
先生が変えられるところは殆どない
ということになります。

これは教育システム(仕組み)の問題であり
それを決める権限がある人が
(多分、教育行政を担う人)
考えて決めるしかないのです。

これが
基本的な打ち手になります。

これは1つの事例ですが
日本では、あらゆる分野で

このように『構造的な問題』から出てくる
目に見える、わかりやすい問題が
噴出しています。

目に見える、わかりやすい問題は
日々ニュースとして取り上げられますが
これらの大部分は
その場しのぎの打ち手しか
誘発しないということが起こっています。

ニュースで問題が炎上すれば
殆どが、その場しのぎの
打ち手に躍起になっていると
個人的には思っています。

人や組織が活性化し
売上や利益の上昇で
税収が伸びることによって
経済が発展するといった場合には

『「構造的な問題」を解決する』ことが
できているからだと思います。

振返って改めて思うのは
私が多くのクライアントを
成長軌道にのせたり

チームビルディングコンサルタント
(組織開発コンサルタント)を育成し
結果をだしている理由は

各企業における
『構造的な問題』を解決する方法と
実践できる知識やスキルの教育を
提供しているからだと思っています。

日本の多くの会社とその職場では
人との関係性に重きを置きすぎたために

『構造的な問題』を話し合うことで
関係性を悪化させないような話し合いを
避けてきているように思います。

昨今、心理的安全性という話が
出てきていますが

要は
「『構造的な問題』を話し合えるように
しましょう」という流れの中の
話だと思っています。

一朝一夕では
『構造的な問題』について話し合う
ということが出来るようにはなりません。

しかし、それを出来るようになる
会社や職場を作るということが
経営者を含め働く現役世代にとって
大事なことだと思っています。

どのようなことが整えば
『構造的な問題』を話し合えるようになるか
自社の成長を踏まえて
考えてみて欲しいと思っています。

PS.
私が教員になるのを辞めた理由は
おぼろげながら・・・
「職員室がめんどくさそう」と思ったからです。

実際にどうなのかはわかりません。
今の学校の「職員室」って
どうなんでしょうかね。

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です