「育ってきても辞めてしまう」を繰り返すという悩みに対して

今日は

「育ってきても辞めてしまう」を
繰り返すという悩みに対して


という話をしたいと思います。

育ってきても辞めてしまうんです
という相談をされる経営者さんに対して

私たちコンサルタントやコーチと
言われる人たちは

どのように対応すればいいでしょうか?

まず
私たちが押さえておかなければ
ならないこと

それは
人間関係の悪さの思い込みに陥らない
ということです。

これはどういう事かと言うと
育ってきても辞めてしまうんですよ
という相談を受けたときに

私たちはつい
人間関係が原因と考えがえてしまいがち
ということなんですね。

多くの人達
たとえば経営者をサポートする人たち
人材育成に関わる人たちは

職場を辞める人の理由の8割が
人間関係の悪さだということを
知っています。

だからこそ
こうした相談を受けた時に

人間関係の悪さが原因ではないか?
と思ってしまう・思い込んでしまう
ということがあるんですよね。

もちろん
そのように思うことは決して
悪いことではないとも思っています。

見当をつけるという意味では
大事になる場面もあります。

ただ
そういうことかなと思って
見てしまうと

そういうふうに相手の話を
聞いてしまうことになり

結果そのことに引きずられて
的外れなアドバイスだったり
コンサルティングだったり

方向性にもっていってしまう
ということがあるんじゃないかな
というふうに思うんですよね。

私は
人間関係が悪いというのは

大胆に言ってしまえば
現象にすぎないと
思っています。

人間関係が悪くなるには
やはりそのメカニズムが
あります。

人間関係というのは

チームビルディングでいう3つの力
人材力・組織力・関係力の
サイクルのうち

3番目に関することです。

ということは
関係力が悪い場合は
本当に関係力が悪いという場合も
あると思いますが

実際は人材力・組織力が欠落していたり
弱かったりすることも結構な割合で
あるんじゃないかと思っているんですよね。

ですから

人材力・組織力・関係力の
3つ力をちゃんと見て

育っても辞めてしまう理由が本当に
関係力の問題なのかということを
同時に考えながら

悩みを持つ経営者さんに
対応することが必要なのかな
というふうに思っています。