入り込み過ぎないように

チームビルディングコンサルタントの
石見です。

少し前のことになります。

クライアント先で
課長職レベルのリーダーさんとの
コーチングセッションの中で
こんなご相談がありました。

―――――――――――――――――
上司から
『入り込みすぎないように』
ということを言われたんです。

これって
どういう意味なんでしょうか・・・?
―――――――――――――――――

更に

―――――――――――――――――
「何となくは、わかるんですが
 じゃぁ~実際どうすればいいのかと
 考えると良く分からなくて」
―――――――――――――――――

とも。


実は、表現は少し違うのですが
似たようなニュアンスで
相談される事があるんです。

そんなとき私は
「それって
『転ばぬ先の杖』

になっているということじゃないですか」
と伝えます。


どういうことかと言うと
相手が失敗しないように
関わっているというスタンス

という意味です。

似た表現で言えば
「手取り足取り」でしょうか。

そう伝えると・・・
「あ~そういう事なのか~」
とご本人は納得された様子でした。

確かにそうかもしれないという
話がこの後続きました。

こういった場合
コーチングのセッションとしては
今後どのような関わりをしていくか
どのような行動をとっていくのか

ということがテーマになります。


そしてセッションを進めた後に
私からこんな質問をしてみました。
「そもそも・・・

『入り込みすぎないように』って
上司から言われるまで気付かなかったのは
なぜなんでしょうかね?」

この質問に対しては
いろいろ答えが出てきましたが

中でも印象的だったのが
「その相談に答えないと
 彼が困ると思って・・・」
というものです。

困ったことがあった時に
応えるリーダーさんは
確かに頼りになる存在ですね。

ただしそれが本当に
相談者のためになっているかどうか
と言えば難しいところです。

私は弊社のスタッフに対しても
法人のクライアント様に対しても

コーチやコンサルタントの方を
育成する立場としても
こんな風に感じています。

それは・・・
短期の問題解決と
中長期の問題解決力をつける成長と
どのようにバランスを取るのかが

上司として、コーチコンサルタントとして
常に問われているなということです。

なぜなら、そこに正解はなく
最適解しかないからです。

だから、ある意味それが
その人の「実力」として私は捉えています。

もしあなたが
誰かの成長に関わる立場だとしたら
このバランスを常に自問自答
してもらいたいと思っています。

仮に上手くいかない事があったとしても
その経験は
あなたを成長に導いてくれると思います。

相手からの誤解を恐れず
相手の成長と自身の成長に
チャレンジしてもらいたいものです。

最後までお読みいただき
ありがとうございました。

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です